機種選定方法
選定の前に
粉塵を周囲に飛散させたくない場合、カバーブースにフードを設け、集塵する方法が効果的です。また、陽圧式送風によるほこり除去に関しては、クリーンブースシステムをご参照ください。
選定手順
粉塵の種類により、吸引方式を選定します。 集塵機には、大きく分けて風量型と高圧型の2つがあり、機種によって吸引方式が異なります。
- 浮遊する微粉塵等は、換気扇のような風の量で吸い込む …… 風量型
- 落下した微粉塵等は、掃除機のような高圧力で吸い上げる …… 高圧型
1.吸引方式の選定
風量型
風量型集塵機では、吸引する粉塵・環境にあったフードを選定することが必要です。各種吸込みフード形状表を参考に、効果的なフードの形状を選定してください。
- エアブローをフードに向かって行い、空気と粉塵を吸引する場合は、エアーの跳ね返り防止のため、フードの奥行きを300mm以上としてください。
- 粉塵の発生源が回転していて、粉塵が飛散する場合は粉塵が飛び散る方向にフードを設置すると効果的です。
- フードの開口面積が大きくなるほど、最大風量の大きな集塵機が必要となります。
高圧型
高圧型集塵機では、圧力を効果的に利用するために、スリット型吸込みノズルを用いるのが一般的です。
- 縦:2-3mm
- 横:吸引する表面の形状、寸法によります 。
- 吸込みノズルと表面の粉塵との距離は3mm以下としてください。距離が近いほど効率的に集塵できます。
- 吸込みノズル使用時は、集塵機の静圧4〜10kPa 必要です。
2.吸込みホースの選定
風量型
ホースの口径を小さくしすぎると吸込み風量が低下してしまいます。Ø50 以上のホースをご使用ください。
(ホース口径…呼び径表示)
(ホース口径…呼び径表示)
高圧型
ホースの口径は、小さいほど吸込みスピードが上がり、効果的に集塵できます。Ø38 以下のホースのご使用をお勧めいたします。(ホース口径…呼び径表示)
3.必要風量の計算
4.圧力損失の計算
5.求めた必要風量と静圧から機種を選定
※使用環境に応じて一般環境用/クリーンルーム用 集塵機を選定してください。
風量型
吸引距離(発生源~吸込口)は、100mm以内としての選定です。
高圧型
付着した粉塵の吸引は40μm以上でワークに導電性がある場合です。非伝導性の場合は、除電、エアブローを共用してください。
選定例
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